第二新卒の転職は新卒の就活とはやり方が違いますからね。
正しいステップで進めれば失敗のリスクは限りなく0にできますよ。
近年は終身雇用が当たり前ではなくなり、第二新卒で転職する人も増えています。
- 職場の人間関係や労働環境が良くない
- 今の職場だとスキルが身につかない
- 福利厚生や給料に満足していない
- 本当にやりたい仕事を見つけた
- ステップアップしたい
こうした今の職場への不満やキャリアへの悩みを本気で抱えているなら、第二新卒のうちに転職を検討しましょう。
第二新卒の期間を過ぎてから転職を目指すと、より高い経験やスキルを求められて大変です。
「とりあえず3年」なんてフレーズが流行りましたが、第二新卒かどうかで転職の難易度が大きく変わります。
後になって「転職しておけば良かった」と後悔したくないなら、職場やキャリアに悩んでいる「今」という機会を逃さないことが大切です。
この記事では、第二新卒の転職で失敗しないための10ステップについて、現役のキャリアアドバイザーが解説します。
・第二新卒で転職したいけど失敗するのが不安で踏み出せない人
・第二新卒の転職で失敗しない方法を身につけたい人
・第二新卒の転職に失敗したケースを知りたい人
私は新卒で入社したブラック大手企業を半年で退職し、第二新卒として今の転職エージェントに入社しました。この記事は、キャリアアドバイザー歴13年の経験を踏まえて書いています。
第二新卒の転職で失敗しないための10ステップ
第二新卒の転職を失敗しないために必要な手順は10あります。
- 転職スケジュールを立てる
- 自己分析をする
- 他己分析をする
- 企業研究をする
- 転職先を探す
- 書類を作成する
- 応募する
- 面接対策をする
- 面接を受ける
- 内定を勝ち取る
① 転職スケジュールを立てる
第二新卒の転職で失敗しないために最も重要なのは、転職までのスケジュールを作ることです。
最初にスケジュールを立てておかないと、余計な時間や手間がかかり、気がついたら第二新卒枠で採用されない年齢になっていたということになりかねません。
転職活動を始めてから転職先に入社するまでの平均期間は3~6ヶ月です。
転職先の内定をもらって今の会社を退職するというゴールを決め、ゴールに至るまでの手順やかける期間を具体的に決めていきましょう。
「条件の良いところがあれば転職しても良いかな」という程度ならのんびりでOKです。
でも、「すぐ転職したい」と思っているなら、具体的な計画を立てる必要があります。
② 自己分析をする
初めての就活でも自己分析をしたと思いますが、新卒と第二新卒では分析する内容が違います。
最も大きな違いは、今の会社を退職する理由を考える必要があることです。
「どうして今の勤務先を退職して転職を希望するのか」について、転職先が納得する答えを考える必要があります。
第二新卒で転職したいときの自己分析のポイントは4つです。
- 自分の希望
- 退職理由
- 志望動機
- 自分の強み
具体的には次のような説明ができるように自己分析を深めます。
- 私には職業人として実現したい目標があるが(希望)
- 現職場では実現できないから退職したいと考えた(退職理由)
- 御社なら私の目標を実現できるし(志望動機)
- 自分の知識やスキルを活かして貢献できると判断して応募した(自分の強み)
第二新卒で転職を目指す人の「面接あるある」ですね。
ポイントは、退職理由を自分の希望と転職先の志望理由ではさみこんで流れを作ることです。
退職理由を単独で伝えるとそこばかり突かれやすいので、流れの中で説明して全体としてポジティブな印象を与えることが大事ですよ。
③ 他己分析をする
他己分析というのは、他人に自分を分析してもらうことで客観的に自分を把握することです。
心理学にはジョハリの窓という考え方があります。
ジョハリの窓では、人は誰でも4つの自分を持っていると考えます。
- 自分も他人も知っている自分
- 自分は知っているけど他人は知らない自分
- 他人は知っているけど自分は知らない自分
- 自分も他人も知らない自分
自己分析で深められるのは①と②だけなので、他己分析によって「③の自分を知る=自分自身を客観的にとらえる」ようにしましょう。
キャリアアドバイザーに分析を依頼することもできますが、転職求人サイトで確認することもできます。
最も手軽に他己分析ができるのは、リクナビNEXTのグッドポイント診断です。
出典:リクナビNEXT
リクナビNEXTに無料登録してアンケートに答えるだけで、客観的に見たあなたの強みTOP5を具体的に知ることができます。
ストレングスファインダー®の有料診断を利用すれば、約2,000円(TOP5)~5,500円(全37項目)であなたの強みを診断してもらえます。
ただし、強みのTOP5はリクナビNEXTのグッドポイント診断でも分かるので、TOP6以下まで知りたいときに利用すれば十分です。
自分に合った職種を教えてくれる機能は他の求人サイトにもあります。
でも、自分の強みを有料サービスと同じレベルで詳しく教えてくれるところはリクナビNEXT以外に見当たりません。
④ 企業研究をする
企業研究の目的は、自分に合った転職先を見つけ、「転職したい企業でないとダメなんだ」という志望動機を企業に具体的に伝えることです。
企業研究は3つのステップを踏みます。
- 情報収集
- 情報の取捨選択
- 自己分析との融合
具体的な作業は次のとおりです。
- 転職したい企業の商品やサービスの情報を集める
- 転職したい企業の重要な事業や今後の展望を知る
- 転職したい企業の業界内における位置づけを知る
- 競合他社と比較して転職したい企業のメリットを知る
- 転職したい企業でないと実現できない志望動機を見つける
企業研究の結果と自己分析や他己分析の結果を融合させて、「自分ができることを活かして自分がしたいことを実現するには御社でないとダメ」と言えるようにしておきます。
「なぜ競合他社ではなくウチなのか」というのは、どの企業の採用担当者も必ず聞いてくる質問です。
納得させる答えがスラスラ言えるかどうかが内定に大きく影響します。
⑤ 転職先を探す(転職サイトと転職エージェント)
転職先を探すときのポイントは2つです。
- 第二新卒向けの求人が多い転職サイトに登録する
- 転職エージェントに登録する
たった2つですが、間違えると転職は高い確率で失敗します。
例えば、コネやツテだけを頼ると、ロクでもない転職先を勧められて後に引けなくなる可能性があります。
求人数の少ない転職求人サイトにだけ登録すると、自分にぴったりの企業を見つけるのに時間がかかります。
転職サイトに登録しただけでは転職に必要な知識やスキルが身につかず、希望する求人を見つけても内定を取り付けるのは難しいでしょう。
第二新卒向けの求人が多い転職サイトに登録する
第二新卒の転職におすすめの転職サイトは「リクナビNEXT」です。
・転職先と出会えたサイトNo.1
・おすすめしたい転職サイトNo.1
・使いやすいと思う転職サイトNo.1
・転職をサポートしてくれると思うサイトNo.1
・転職サイトの中で求人数が最も多い(11,000件以上)
・掲載されている求人の約85%はリクナビNEXTにしかない
転職エージェントに登録する
転職エージェントとは、業界の採用事情に詳しいキャリアアドバイザーが、履歴書の添削から面接の日程調整・対策までサポートしてくれるサービスです。
第二新卒でまず登録しておきたい転職エージェントは、リクルートエージェントです。
リクルートエージェントは、転職の支援実績No.1を誇る転職エージェントです。
・蓄積されたノウハウに基づくサポートを受けられる
・履歴書作成や面接のセミナーが充実している
・第二新卒向けの求人が多い
・内定実績がN0.1
サービスを無料で受けられるので、転職したいなら登録しない理由が見当たりません。
また、転職を成功させたいと本気で考えているなら、選択肢の幅を広げるために複数の転職エージェントに登録しておくことも大切です。
特に、第二新卒の求人が多いエージェントには登録しておきましょう。
職歴や能力・資格によっては、リクルートエージェントよりも待遇や環境が良い転職先が見つかることもあります。
その他、第二新卒の転職に向いている転職エージェントは11社あります。
転職エージェント | おすすめポイント |
![]() doda |
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![]() マイナビジョブ20’s |
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![]() パソナキャリア |
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![]() type転職エージェント |
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![]() ハタラクティブ |
|
![]() DYM就職 |
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![]() 就職ショップ |
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![]() 第二新卒エージェントneo |
|
![]() For a-carrer |
|
![]() JAIC |
|
![]() UZUZ |
|
⑥ 書類を作成する
第二新卒の転職では2種類の書類を作成します。
- 履歴書
- 職務経歴書
履歴書
履歴書は、転職を志望する企業に略歴を伝えるために作成する書類です。
氏名や年齢、連絡先、学歴や職歴などを定型のフォーマットにまとめて記載します。
採用担当者は、あなたのプロフィールを確認するために履歴書を読み込みます。
職務経歴書
職務経歴書とは、これまでの業務経験や転職後に役立てられる知識やスキルを記載する書類です。
項目や書き方が履歴書のように決まっているわけではなく、様式もA4用紙1~2程度とアバウトな縛りしかありません。
そのため、履歴書に書いたのと同じ経歴を書き並べるだけの人が多く、採用担当者に「個性がない」と評価されやすいです。
第二新卒だと職歴が短く、業務経験だけではA4用紙の半分くらいで書き終わることもあります。
その場合、今の仕事で身につけた知識・経験・スキルに加え、それらを活かして転職先で取り組むことや仕事への姿勢を書いてボリュームアップさせましょう。
⑦ 応募する
転職したい企業の求人に応募します。
転職サイトから応募するか、転職エージェントを介して応募するのが一般的です。
第二新卒の転職率をアップさせるには、次の手順で応募することをおすすめします。
- 転職サイトと転職エージェントに登録
- 転職サイトで希望する求人を検索
- 転職エージェントに希望する求人を伝達
- 転職エージェントを通して推薦状付きで応募
実は第二新卒の転職では、書類審査で落とされることが多いです。
履歴書や職務経歴書の内容がパッとしないケースもあれば、企業側がフィルターを設定して基準未満の応募を機械的に落としてしまうケースもあります。
⑧ 面接対策をする
第二新卒の転職面接で採用担当者が重視することは、次の3つです。
- どうして今の仕事を辞めたいのか
- どうして転職したいのか
- 就職して何ができるのか(したいのか)
いたってシンプルですが、シンプルなだけにゴマカシがききません。
短いとはいえ職歴があるので、新卒の採用面接に比べると担当者の対応もチェックもシビアです。
したがって、3つのポイントを具体的に論理的に説明することが求められます。
それも、採用担当者の質問に答えるかたちで説明する必要があります。
第二新卒の転職で必ず聞かれる質問は、次の5つです。
- 簡単な自己紹介と経歴の説明
- 今の仕事を辞めて転職したい理由
- 転職したい企業を選んだ理由
- 転職してできること(やりたいこと)
- 企業に聞きたいこと(逆質問)
5つの質問項目を意識することで、担当者の求める回答をしやすくなります。
特に⑤の逆質問は、企業に興味関心を持っていることを示す重要な項目なので、必ず実践しましょう。
⑨ 面接を受ける
転職したい企業で採用担当者の面接を受けます。
自己分析と企業分析で抽出したことと、面接対策で得たことを存分に発揮しましょう。
企業によっては適性検査や筆記試験を課されます。
応募する企業で適性検査や筆記試験があるなら、事前に確認して対策を練っておく必要があります。
⑩内定を勝ち取る
内定を勝ち取るために最も大事なのは、同時に複数企業の求人に募集することです。
1社の狙い撃ちだとダメだったときに一からやり直しになるので、転職したい業種の企業の求人に募集してリスクヘッジしましょう。
内定を勝ち取ったら条件交渉をして、お互いに納得したところで転職を確定させます。
その後、今の勤務先に辞表を提出して退職の手続きを始めます。
上司と話し合って退職日を決め、業務の引継ぎなどを済ませば晴れて退職です。
第二新卒の転職の求人が増える時期
「転職なんだから時期は関係ないだろう」と思うかもしれません。
でも、1~3月と7~9月は第二新卒枠の求人が増えやすいので転職のチャンスです。
1~3月に第二新卒の求人が増える理由
日本では4月から新しい年度が始まります。
1~3月に求人を出して4月入社にすれば、3月末で辞める定年退職者の補てんができますし、新入社員と同時に合同で研修などに参加させやすいというメリットがあります。
また、年度初めから社風や業務に慣れさせたいと考えている企業も多いです。
7~9月に第二新卒の求人が増える理由
10月は異動や転勤で欠員が出やすい時期です。
毎年、6月のボーナスまで受け取って退職する人がそれなりにいるので、受け皿として7~9月に求人を出して10月に入社させる企業が多くなっています。
時期に関係なく第二新卒枠の求人を出している企業もたくさんあります。
転職したい企業や興味のある業種の求人はこまめに確認しておきましょう。
第二新卒の転職で失敗しないために知っておきたいこと
第二新卒の転職では、新卒の就職とは違った大変さや転職するときのコツがあります。
手順の中でいくつか書きましたが、触れられていないところもあるので書いていきます。
「転職の手順が分かればOK」という人は、さっそく転職スケジュールを立てたり、転職サイト・転職エージェントへの登録を始めてみてください。
第二新卒とは
第二新卒は、「学校を卒業してから1~3年程度で就職や転職をする人」というのが一般的な定義です。
この記事では、正社員として就職してから短期間で転職する人という意味で「第二新卒」を使っています。
でも広い意味では、卒業後に留学やパート・アルバイトをしていて遅れて就職活動を始める人も含まれています。
第二新卒の定義は企業によってバラバラで、卒業から3年以上経過している人でも第二新卒枠で採用する企業はたくさんあります。
20代のうちは第二新卒として採用される余地がけっこうあるというのが実感です。
第二新卒はいつまで
第二新卒の定義が「学校を卒業してから1~3年程度で就職や転職をする人」なので、大学を卒業してから1~3年の23~25歳前後が一応の区切りになります。
ただし、ハッキリとした定義はなく、枠を設ける企業によって異なります。
第二新卒に関する口コミ
神奈川県、27歳、女性
入社4年目から転職活動を始めましたが、大手企業に第二新卒として採用してもらえました。
一方で、中小企業にも3社ほど応募しましたが、全て第二新卒には入れてもらえませんでした。
大阪府、29歳、男性
大学院を卒業して2年間は海外留学をしており、帰国後に就職活動を始めました。
就活当時は28歳でしたが、第二新卒枠で今の職場に採用されました。
第二新卒ブームが起きている理由
2020年5月現在、日本では第二新卒ブームが続いていて、転職業界に努める人の間では今後もブームが続くと予想されています。
企業が第二新卒を求める理由は3つあります。
- 短期間で退職した若者の穴を埋める必要がある
- 教育コストがかからない
- 育てやすい
短期間で退職した若者の穴を埋める必要がある
厚生労働省によると、新卒で就職した若者が短い期間で退職するケースが相次いでいます。
大学卒の場合、3年目までの離職率は30%台前半で推移しています。
新卒で入社した若手社員の10人に3人が3年以内に退職してしまう状況です。
そのため企業は、第二新卒という枠を設けて退職した若手社員の代わりを補てんしているのです。
教育にコストがかからない
新卒を採用した企業がまず取り組むのが新人教育です。
学生気分のままでは使い物にならないので、大きなコストをかけて社会人としてのビジネスマナーや常識を一から教えこむわけです。
でも、職歴のある第二新卒ならビジネスマナーや常識は身につけているので、教育にかかるコストをかけずに済みます。
育てやすい
専門的な知識やノウハウが豊富なベテランは即戦力になりますが、「自分のやり方」が固まっているので扱いが難しく、企業の望むような成長も望みにくいものです。
それに比べて第二新卒は、若く柔軟性があるので職場に馴染みやすく、企業が描いたキャリアプランで育てやすいというメリットがあります。
また、ベテランを雇うより人件費もかかりません。
第二新卒で転職するメリット
第二新卒で転職するメリットは3つあります。
- 今の職場を退職できる
- やりたいことがやれる
- 新卒以上で即戦力以下として仕事ができる
今の職場を退職できる
転職をすれば、「成長が感じられない」、「やりたいことができない」といった不満のある今の職場を退職できます。
「仕事しないと生活費が得られない」という心配も、転職してしまえば不要です。
不満やストレスから解放されることは、精神的にも良い影響があります。
やりたいことがやれる
自己分析や企業分析をして選んだ企業なら、今の職場より自分がしたい業務に取り組める可能性が高いです。
新卒の募集は「フレッシュな人材を集めるため」という側面が強いですが、第二新卒の募集は「必要な人材を募集するため」であることが多いです。
第二新卒の求人は、若手社員の退職などでできた穴を埋めるために業務を具体的に示して募集されることが多いので、「思ってたんと違う」という事態は避けられます。
新卒以上で即戦力以下として仕事ができる
第二新卒の立場は、新卒以上で即戦力以下というのが一般的です。
つまり、新卒のようにビジネスマナーや社会人としての常識を叩き込まれることはなく、一方でベテランのように即戦力として期待されることもありません。
分からないことは新卒と同じように教えてもらい、できることは段取りよくこなすという「良いとこどり」の立ち回りがしやすいです。
第二新卒で転職するデメリット
第二新卒で転職するデメリットは3つです。
- 待遇が新卒に近い
- 即戦力として活躍を期待される
- 退職や転職を疑われる
待遇が新卒に近い
より良い待遇を求めて第二新卒で転職したのに、ふたを開けてみると新卒と同じような待遇を受けるケースがあります。
「仕事に慣れないうちは新人扱いで良い」という人もいますが、待遇改善を求めたのに変わらなかったという人も少なくありません。
また、「新社会人をやり直している感じで情けなくなった」という人もいます。
即戦力として活躍を期待される
職場や配属される部署によっては、周囲から即戦力として期待されて困ることもあります。
仕事に慣れる前から「社会人経験があるんだから何とかしろ」と言われるケースも後を絶ちません。
同業他社への転職ならともかく、異業種への転職だった場合に即戦力になることを求められるとツラいです。
多くの場合、第二新卒に対する理解のなさが原因です。
自分から仕事を教えてほしいと頼めば、相手もこころよく対応してくれることが多いですよ。
退職や転職を疑われる
日本では、働き方の多様化が一般的になってから日が浅いので、転職や退職をネガティブにとらえる人がまだまだ多いです。
特に終身雇用が当たり前で「会社のために」とバリバリ働いてきた世代には、転職組というだけで見下されることがあります。
普段は何も言ってこなくても、飲み会や面談のときにポロッと本音が出る人もいます。
第二新卒の転職が失敗する人・転職を後悔する人
第二新卒の転職が失敗するケースと、転職は成功したけど後悔するケースを確認しておきましょう。
第二新卒の転職が失敗するケース
転職活動がうまくいかず失敗に終わる原因は3つあります。
- キャリアプランがはっきりしない人
- 退職してから転職活動を始める人
- 退職理由を他人のせいにする人
キャリアプランがはっきりしない人
第二新卒の転職の手順で書きましたが、面接では「転職した後にどうなりたいか」と質問されます。
自分のキャリアプランをはっきり思い描けていないと、論理的に答えるのは難しいでしょう。
言いよどんだりその場しのぎの発言をすると、採用担当者に低く評価される一因となります。
退職してから転職活動を始める人
「働きながら転職活動をする余裕がない」といった理由で先に退職してしまう人がいますが、これが転職の失敗の大きな原因になります。
退職後に転職活動するには貯金を切り崩す必要があり、「早く内定を取らないと貯金がなくなる」という焦りを感じながら転職活動する羽目になります。
その結果、心に余裕がなくなって面接で失敗し、経済的にもひっ迫してより余裕がなくなるという悪循環に陥ります。
退職理由を他人のせいにする人
退職理由を他人のせいにする人も転職に失敗しやすいです。
第二新卒の転職では、今の仕事を退職したい理由について必ず聞かれます。
質問に対して上司や同僚の悪口を言ったり、勤務先の批判をしてしまうと採用担当者にネガティブな印象を与えます。
具体的に言うと、「採用しても周りの批判ばかりするのではないか」、「自分の至らなさに気づかず不満を抱いてすぐ辞めるのではないか」などと思われて、採用を見送られかねません。
第二新卒で転職した後に後悔するケース
第二新卒の転職を後悔しやすいのは、次のような人です。
- 自己分析や企業研究ができていなかった人
- 転職先の環境に適応できない人
- 再転職をほのめかす人
自己分析や企業研究ができていなかった人
転職が失敗だったと後悔することが最も多いのは、転職前に自己分析や企業分析を十分にしなかった人です。
自分がしたいことを明確化せず、自分の希望とマッチする企業を探す努力もしないまま転職すれば、ミスマッチが生じるのは当然です。
転職時の面接で、「自分のやりたいこと」や「転職してどんなキャリアを築きたいか」について明言できない場合、転職できても手放しでは喜べません。
転職後も仕事に対する不満やストレスは解消されず、短い期間で転職を繰り返すようになるリスクがあります。
転職先の環境に適応できない人
転職したからと言って、必ずしも自分の思い描いたキャリアが手に入るとは限りません。
希望した仕事に専念できなかったり、職場の人間関係がうまくいかないといった問題が生じることはありえる話です。
そうしたときに転職先の環境に適応できず、「自分の好きにさせてくれない周りが悪い」と思ってしまうと、転職を後悔することになります。
再転職をほのめかす人
転職した先のした職場に満足できず、再転職をほのめかすと人間関係が悪化します。
転職先からすれば「せっかく受け入れてやろうとしたのに」と思われ、上下の関係も横の関係もぎくしゃくします。
場合によっては元の職場よりも居心地が悪くなり、転職したことを後悔する羽目になります。
第二新卒の転職を失敗しないための8ステップのまとめ
第二新卒の転職を失敗しないための10ステップを確認しておきます。
- 転職スケジュールを立てる
- 自己分析をする
- 他己分析をする
- 企業研究をする
- 転職先を探す
- 書類を作成する
- 応募する
- 面接対策をする
- 面接を受ける
- 内定を勝ち取る
第二新卒の転職にはデメリットもありますが、本気で現状を変えたいなら第二新卒枠が利用できるうちに転職することをおすすめします。
とりあえず3年頑張ってから転職を検討するという人もいます。
でも、3年経つと第二新卒枠から外れる可能性があり、そうなると転職のハードルが一気に高まります。
3年間でスキルアップ転職できるだけの知識やノウハウを蓄積できるなら話は別ですが、とりあえず3年頑張るだけでは転職は難しく、今の職場でもそれなりの人材で終わります。
転職を真剣に考えるなら、この記事を読んでいる今が最大のチャンスです。
転職への思いが冷めないうちに行動を始めてみてください。