たくさんありますよ。
在宅でできる副業もありますし、特許事務所の求人に募集することもできます。
特許事務所における弁理士の仕事は成果主義が基本なので、たくさん仕事をするほど収入が増えます。
常に勉強を続けて自分の専門性を磨き、それをクライアントに売り込むコミュニケーション力をつけて、受けた仕事を効率よくさばいて実績をつけることが収益アップに必要です。
でも、家庭の事情などで仕事に割ける時間が限られている場合、仕事中心の生活を送っている人と比較すると収入は少なくなります。
そのため、スキマ時間を使って弁理士資格を活かした副業を始める人が増加中です。
この記事では、弁理士におすすめの副業4選とメリット・デメリット、副業を始めるときの注意点について解説します。
私が勤務する転職エージェントでも、「弁理士資格を活かした副業ってないですか。」という問い合わせを受けることがあります。
特に、「ご家庭の事情で本業をセーブしているけど空いた時間に副業をしたい」という人が多いです。
弁理士として働きながら勉強できるからです。
アガルートの司法試験・予備試験講座は口コミ・評判が良く、士業の受講生も少なくありません。
弁理士資格を活かせる副業おすすめ4選
弁理士資格を活かせる副業は4つあります。
- 講師
- Webライター
- コンサルティング
- 弁理士事務所の弁理士
講師
弁理士資格を活かせる副業で人気なのが講師業です。
弁理士試験は合格率10%未満(2019年度は8.1%)の難関試験なので、予備校などで弁理士試験の対策講座で講師として知識や勉強法を教えることができます。
弁理士講座のサポートスタッフとして働くことも可能です。
また、知的財産に関する専門的な知識や経験を活かして、企業や団体に対して知的財産や特許などに関するセミナーを開催することも可能です。
知的財産のプロとして講師として独立し、講師業を生業にしている弁理士もいます。
弁理士資格を活かして講師をするために重要なのは、人脈と知名度です。
講師の求人はWeb上にはあまり出回っておらず人脈を頼るのが基本ですし、知名度がないと人が集まりません。
本業で人脈を広げておくとともに、外向きにアピールできる経験や実績を作ったり、ブログ・SNS・YouTubeを用いて発信したりすることが求められます。
・実績を積めば本業の顧客獲得につながる
・短時間で高単価の収入が得られる
Webライター
Webライターは、クライアントのニーズに応じてWebサイトなどに掲載する記事を作成する仕事です。
スキマ時間を活用して手軽にできる副業として人気があります。
弁理士の資格があれば、クラウドワークス などで知的財産権、著作権法、特許事務など知財に関するライター案件を受注することが可能です。
弁理士というのは文章力や情報収集力が求められる仕事なので、やる気があれば弁理士業務とは異なる分野の案件もこなせるでしょう。
また、弁理士としてのアピールできる経験・実績やブログ・SNS・YouTubeといった発信メディアがあれば、記事の監修者の案件も受注できます。
Webライターは記事を納品してクライアントから報酬をもらいますが、自分でWebサイトやブログを立ち上げ、アフィリエイトをする方法もあります。
弁理士試験の勉強法や業務の内容を発信するメディアが少ないので、検索上位に表示されやすいのが魅力です。
ただし、本気で運営するとなると本業並みの時間と手間がかかるので、力の入れ具合を調整する必要があります。
・1件ごとに報酬が支払われる成果報酬制
・専門性を活かして監修者として高単価案件を狙える
コンサルティング
弁理士としての経験や実績が豊富なら、コンサルティングを副業にすることもできます。
弁理士のコンサルティングとは、知的財産や特許に関する案件を個人で受注してアドバイスやサポートをする副業です。
例えば、商標調査や個人事業者向けのサポートを行うことが考えられます。
特許事務所などに勤務しながら、個人事業主として案件を受注することで給料プラスアルファの副業収入が得られます。
コンサルティングのメリットは、本業の知識や経験を活かせることです。
他の副業のように新たに手順やノウハウを身につける必要がないので、本業の延長で手軽に取り組めますし、本業のツテやコネを活かして案件を受注しやすいのもメリットです。
独立開業を視野に入れている場合、本業をこなしながら副業でコンサルティングを積極的に引き受け、クライアントを増やしておく方法もあります。
デメリットは、本業と副業に大きな差がなく刺激が少ないことです。
本業で受注した案件より手間暇がかかることもあり、「割に合わない」というケースも少なくありません。
・本業のツテやコネで受注できる
・独立開業を目指す場合の基礎作りになる
特許事務所の弁理士
「それって本業じゃないの?」と思うかもしれませんが、副業として特許事務所の弁理士になることも可能です。
業務内容は本来の特許事務所の弁理士と同じなので、事務所経験があればすんなり馴染めます。
副業で特許事務所の弁理士をする方法は4つあります。
- 日本弁理士協会から紹介してもらう
- クラウドソーシングサービスを利用する
- ツテのある特許事務所から案件を回してもらう
- 自分でWebサイトを立ち上げて直に依頼を受けつける
特許事務所の弁理士というと事務所に出勤して業務をこなすイメージがあるかもしれませんが、副業の場合は在宅勤務も可能です。
少し前までは特許庁が開庁している平日の日中に書類を持参して手続するのが基本でしたが、現在は電子出願システムを利用すれば大半の手続きをオンラインでできます。
そのため、平日の日中は事務所などで本業をこなし、夜間や土日のスキマ時間にオンラインで副業をこなすことができます。
・スキマ時間を活かして副業できる
・業務の大半をオンラインで対応できる
弁理士が副業をするメリット・デメリット
弁理士の副業にはメリットとデメリットがあります。
弁理士の副業のデメリット
弁理士の副業のデメリットは2つあります。
- 仕事の負担が増えてプライベートが減る
- 本業に支障が出るおそれがある
副業を始めると本業とは別に時間と手間がかかるので、プライベートが減ってしまいます。
また、心身の負担が増えて本業に支障が出るリスクもあります。
特に、コンサルティングや特許事務所の弁理士など専門業務を副業にする場合、本業と同じ程度かそれ以上の負担がかかることを覚悟しておかなければなりません。
弁理士の副業のメリット
弁理士の副業のメリットは3つです。
- スキマ時間に働いて収入を増やせる
- 弁理士としての知識や経験を積み上げられる
- 独立開業に向けたクライアントの獲得や人脈作りができる
弁理士が副業をする最大のメリットは、スキマ時間に収入を生み出せることです。
副業を始める人の大半が、収入目的で副業をしています。
また、本業とは違った仕事をすることで弁理士としての知識経験を積み上げたり、独自のクライアント・人脈を作ることにも役立ちます。
弁理士が副業をするときの注意点
弁理士資格を活かした副業を始めるには、いくつか注意すべき点があります。
実務修習を修了
弁理士として仕事をするには、弁理士試験に合格するだけでは不十分です。
日本弁理士会が主催する実務修習を修了し、弁理士として登録する必要があります。
職場の就業規則を確認すること
当然ですが、本業の就業規則で副業が禁止されている場合、副業はできません。
近年は副業の解禁が進んでいますが、副業全般を禁止している企業や、副業の種類を限定している企業もあります。
規則に違反すると最悪解雇されて主な収入源が途絶えることになるので、くれぐれも注意してください。
オフライン対応について考えておくこと
特許庁への手続きの多くは、電子出願システムを利用してオンラインでこなせますが、一部の手続きは郵送または持参が必要です。
また、オンライン対応できる手続きでも、何らかのトラブルが生じた場合は特許庁の開庁時間に問い合わせなどしなければなりません。
そのため、オフライン対応が必要になるケースがあることを理解し、どう対応するか決めておくことが大切です。
弁理士の副業のまとめ
弁理士資格を活かせる副業は4つあります。
- 講師
- Webライター
- コンサルティング
- 弁理士事務所の弁理士
いずれも弁理士の専門性を活かすことができ、本業の合間に収入が得られる副業です。
ただし、弁理士として副業を始めるには実務修習の修了、就業規則の確認が必須で、緊急時の対応も考慮しておく必要があります。
副業はあくまでサブの仕事なので、本業に支障がないようにしておきましょう。