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特許事務所への転職を後悔しない方法!弁理士が未経験者向けに解説

さの
特許事務所への転職を考えているんだけど、「後悔した」って人もいて迷っているんだよね…

 

てしま
特許事務所の業務は向き不向きがありますし、年収が他の仕事より低いということもありますね。

 

弁理士資格のある人の代表的な転職先の一つが特許事務所です。

でも、「転職を後悔した」、「すぐに別の職場に転職しなおした」という声もよく聴きます。

実はこうした後悔の声、転職活動の進め方を間違っている人に多いです。

 

この記事では、特許事務所への転職を後悔する理由と後悔しない方法について、弁理士や特許・知財部が未経験の人向けに解説します。

 

弁理士が特許事務所への転職を後悔する理由(特に未経験者)

弁理士資格のある人が特許事務所に転職して後悔する理由は、大きく5つあります。

  • 給料が上がらない
  • 成長を実感できない
  • 仕事の量が多すぎる
  • 将来性に不安がある
  • 人間関係が良くない

 

給料が上がらない

特許事務所に転職した人が後悔したと口をそろえる理由が、給料が上がらないことです。

仕事の量が多いのに長年働いても給料が上がらず、転職を後悔したと思っている人が少なくありません。

昇給の基準が明確ではなく、特許事務所長の評価で決まることに不満を持っている人もいます。

 

ただし、昇給の基準は特許事務所ごとに異なります。

固定給を採用している事務所もあれば、成果連動制を採用している事務所もあります。

固定給の場合は収入が安定している一方で金額は低く、成果連動制の場合は業績次第で収入が上下するのが一般的です。

 

てしま

成果連動制の場合は個人の業績が給料に直結するので、頑張り次第で給料を伸ばすことは可能です。

一方で、固定給の場合はいくら頑張っても給料が伸びないので、転職を考える人が少なくありません。

 

成長を実感できない

特許事務所の従業員の多くは特許・知財関連の経験を積んた人で、まったくの未経験者というのは珍しいです。

基本的な業務はこなせて当たり前という風潮で、未経験者や経験の少ない人を指導して育てようという姿勢に乏しい事務所が少なくありません。

未経験で就職した人は、見よう見まねで仕事を学ぶしかなく、それが正しいかどうか分からないまま目の前の仕事に追われます。

 

その結果、いつまで経っても成長を実感できず、モチベーションが下がることがあります。

仕事が回らなくなって休職・退職するケースも珍しくありません。

 

また、仕事に慣れてきても、同じジャンルの出願や中間処理の仕事ばかりを延々繰り返すことになり、仕事に対するモチベーションが下がることもあります。

専門性の高い仕事ではあるのですが、どうしても事務作業が多くなるので、やりがいを感じられないという弁理士が一定数いるのが実情です。

 

てしま

多くの特許事務所は即戦力を求めており、残念ながら、未経験者を一から育て上げる風土は育っていないと言えます。

視察で求人元の特許事務所に訪問しても、従業員一人ひとりが個別に仕事をされている感じで、指導・教育が行われている様子を見かけたことはありません。

 

仕事の量が多すぎる

特許事務所で働く弁理士の中には、期限付きの仕事に追われて残業や休日出勤を繰り返している人がいます。

個人の能力の問題ではなく、物理的に一事務所が抱えている仕事量が従業員数に比べて多いからです。

そのため、「こんなに仕事の量が多いとは思わなかった」という後悔を口にする弁理士は珍しくありません。

 

仕事量が多くなる大きな理由が、特許事務所における弁理士の仕事は個人請け負いが多いことです。

チームで担当していれば協力して対応できますが、個人の仕事は代わってもらうことが難しく、仕事がたまっても自分で処理するしかありません。

しかも、期限付きの仕事が多いので、期限の似通った仕事が集中すると残業や休日出勤で対応する必要が生じます。

 

「成果連動制の事務所でバリバリ働いて稼ぎたい」という人ならともかく、適度なワークライフバランスを維持したい人にはつらい事務所も多いのが実情です。

 

てしま
弁理士に限ったことではありませんが、仕事ができる人に仕事が集中するので、できる人ほど忙しく働いている傾向があります。

 

将来性に不安がある

「転職先の特許事務所の将来性に不安がある」という弁理士も少なくありません。

クライアントがごく一部の大手企業しかなく、依頼件数が減ると一気に経営が苦しくなるという事務所が多いです。

「バリバリ仕事をしても、事務所の経営状態が悪化して給料は下がる一方」という人もいます。

 

近年は国内の特許出願件数が減少傾向にあることも、将来性に不安を覚える大きな理由です。

 

てしま

個別の特許事務所だけでなく、業界全体としても将来性を不安視する人がいます。

特に、大手の特許事務所に転職した弁理士からよく聞く意見です。

 

人間関係が良くない

特許事務所内の人間関係が良くないという話も弁理士の後悔としてよく聞きます。

特に後悔の原因になりやすいのが、特許事務所長の人柄です。

  • 従業員の話を聞かない
  • パワハラやセクハラがヒドイ
  • ハードな仕事ばかり押し付けてくる
  • 働いても働いても給料を上げてくれない

 

特許事務所は大きくても従業員は数十人規模なので、所長の人柄が職場環境に大きく影響します。

所長自身のパワハラやセクハラはもちろん、従業員のマネジメントがずさんで人間関係が悪くなっている事務所も少なくありません。

例えば、部下いじめや新入社員に対する嫌がらせなどが放置されると、事務所全体の人間関係が壊滅的に悪くなります。

 

てしま
個人で仕事をこなす機会が多いとは言え、職場の人間関係が悪いと働きにくいですし、仕事の効率やモチベーションも下がる傾向があります。

 

未経験で特許事務所に転職して後悔しない方法

特許事務所への転職が未経験の弁理士が後悔せずに済んでいる様子

未経験から特許事務所に転職して、絶対に後悔しない方法はありません。

特許事務所の内情を外から全て覗くことは不可能だからです。

でも、次のステップを意識すれば、転職して後悔する「ミスマッチ」のリスクを減らすことができます。

 

  1. 転職エージェントに登録する
  2. 求人内容をチェックする
  3. 特許事務所の情報を収集する
  4. エージェントと話し合う

 

 

1.転職エージェントに登録する

特許事務所への転職を後悔しないためには、転職エージェントへの登録が重要になります。

 

転職エージェントは、エージェントが求人紹介から書類作成、面接、条件交渉までサポートしてくれる転職サポートです。

弁理士の転職は一般職とはポイントが異なるので、一人で転職活動を進めるのは簡単ではありません。

例えば、応募一つにしても個人では書類選考で落とされることが多いですが、同じ書面でも転職エージェントを利用すると通過しやすくなります。

 

転職エージェントに依頼するメリットは次のとおりです。

  • 条件の良い非公開求人に応募できる
  • 転職活動を手厚くサポートしてもらえる
  • 求人を募集している企業の情報が入手できる
  • エージェントを通すことで転職の成功率が上がる

 

転職を後悔しないために特に重要なのが、「求人を募集している企業の情報が入手できる」ことです。

転職サイトの求人票には一般的な情報しか記載されていないので、具体的に求人元のイメージを掴むことができません。

でも、転職エージェントを利用すれば、求人票には記載されていない具体的な年収や残業時間、職場の雰囲気まで教えてもらうことができます。

 

てしま

新卒の就活で行う「OB・OG訪問」で得られるような生の情報を、エージェントから教えてもらうことができます。

転職エージェントによっては、エージェントが求人元を訪問して取材しているので、より生々しい情報を教えてもらえることもあります。

 

特許事務所の求人が多い転職エージェント

特許事務所への求人が多い転職エージェントは、リーガルジョブボードです。

リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは、士業の転職に特化した転職エージェント・転職サイトです。

公開求人・非公開求人合わせて常に200件以上の弁理士の求人が掲載されており、大手も含めて業界トップレベルの求人を保有しています。

弁理士の転職専門のエージェントが複数在籍しており、登録すれば必ず専門のエージェントに担当してもらえるのも魅力です。

 

リーガルジョブボードのエージェントは必ず求人元を訪問取材しているので、職場の雰囲気や所長の人となり、人間関係など深い情報まで教えてもらえます。

 

弁理士の転職に役立つ転職エージェントをまとめておきます。

大手弁理士・知財・特許特化
パソナキャリア
パソナキャリア求人数が多い、第二新卒・女性向き
リーガルジョブボード
リーガルジョブボード
特許事務所の求人が多い
リクルートエージェント
リクルートエージェント業界No.1で大手企業の求人が豊富
MS-JAPAN
MS-AGENT企業の管理部門の求人が多い
dodaエージェントサービス
DODAエージェントサービスエージェントの質が高くサポートが手厚い
Patentjob Agent
PATENTJOB AGENT求人保有数No.1
JACリクルートメント
JACリクルートメントハイクラス転職求人が多い
REX弁理士キャリア
REX弁理士キャリア弁理士特化

 

てしま
特許事務所への転職を希望するなら、まずはリーガルジョブボードと大手数社に登録しておけば、幅広い求人と業界情報を入手できます。

 

弁理士の転職向けの転職エージェントについては、別の記事に詳しく書いています。

弁理士の転職エージェント8社を比較!口コミ評判とおすすめランキングも紹介

 

転職サイトだけじゃダメなの?

転職エージェントを利用せず、転職サイトで求人を検索して自分で応募する方法もあり、転職を成功させる人もいます。

ただし、次のようなデメリットがあります。

  • 条件の良い非公開求人には応募できない
  • 働きながら一人で転職活動を進める必要がある
  • 書類選考で落とされる可能性が高い
  • ミスマッチで転職を後悔することが多い

 

特許事務所の求人の大半は転職エージェントが非公開求人として保有しており、転職サイトに掲載されているのは求人のごく一部です。

非公開求人の方が掲載に費用がかかる(経営状態が良好な事務所が利用することが多い)ので、条件の良い求人が多くなっています。

 

また、転職エージェントを利用しない場合は働きながら一人で転職活動を進める必要がありますし、応募時にエージェントの推薦がないので書類選考で落とされる可能性も高いです。

さらに、求人票などから得られる限られた情報だけで転職先を選ぶことになり、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも後を絶ちません。

 

てしま

転職先を試しに探してみるレベルなら、転職サイトのみの利用で問題ありません。

でも、特許事務所への転職を本気で考えているなら、転職エージェントの利用をおすすめします。

特に働きながら転職活動を進めるなら、効率化や迅速化の点でエージェントのサポートが役に立つはずです。

 

2.求人内容をチェックする

転職エージェントに登録すると担当エージェントが決まり、年収や勤務体系、有給、福利厚生などの希望をヒアリングされます。

その後、希望に合う求人をエージェントがピックアップして紹介してくれます。

 

求人を紹介されたら、次の2点をチェックしましょう。

  • 指導
  • 年収

 

指導

特許事務所の業務は高度に専門的で、弁理士資格を持っていても見よう見まねで習得できるレベルではありません。

未経験で特許事務所に転職するなら、上司から指導を受けられる求人を選ぶ必要があります。

エージェントからは大手の求人を勧められることもありますが、即戦力を求めていて指導をしてくれない事務所が多いので要注意です。

 

弁理士のキャリアアップは、専門的なスキルの向上→依頼が増える→年収アップ→キャリアアップ転職という流れが一般的です。

未経験で転職した特許事務所でスキルを身につけられないと、後々のキャリアアップに悪影響を及ぼすので、必ず指導が受けられる事務所を選びましょう。

 

てしま

ヒアリングで「未経験であること」と「指導が受けられる事務所を希望すること」を念押ししておくことが大切です。

求人票に指導の件が書いてない場合は、エージェントにチェックしてもらいましょう。

 

年収

キャリアアップのステップとして特許事務所に転職する場合、年収もチェックする必要があります。

弁理士の転職では、実務経験のほかに前職の年収を見て年収や昇給が決定されます。

そのため、転職先の年収が低いと、次の転職でも年収アップが見込みにくいのです。

 

「未経験だから最初は雇ってもらえるだけでもありがたい」と思うかもしれません。

でも安い年収で転職すると、そこがあなたの年収のベースになって、転職を重ねても年収が上がらないか下がることになり、思うようなキャリアアップができなくなります。

 

てしま
未経験で年収を条件にするのは気が引けるかもしれませんが、キャリアアップの出発点でつまづかないよう、しっかり意識しましょう。

 

3.特許事務所の情報を収集する

エージェントから求人を紹介された特許事務所について情報を収集します。

 

J-PlatPatを使う

J-PlatPat(Japan Platform for Patent Information)とは、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が運営する特許や実用新案などに関する無料データベースです。

J-PlatPatを使えば、求人元の特許事務所と取引のあるクライエントの数やバリエーションが分かります。

 

クライエントの数が多ければ、依頼が多く信頼性が高い事務所だと推定できます。

クライエントの業種や規模、出願件数にバリエーションがあれば理想的です。

また、あなたが経験を積みたい分野の出願が多いかどうかもチェックしておきましょう。

 

てしま
出願の大半が特定企業に偏っている場合、事務所の将来性を疑います。

 

可能であれば、「外国企業(クライアント)の数」や「出願件数の減り具合」もチェックしておきます。

外内業務(外国企業が日本国内でする出願を代理する業務)は、国内企業による出願の代理よりも報酬が高くなる傾向があります。

近年の出願件数が急激に減っていれば、事務所の経営状態が悪い可能性を疑うことが必要です。

 

てしま
外内業務の依頼だけ受ける事務所もあるので、希望する分野によっては要注意です。

 

元所員や関係者に話を聞く

特許業界は、広いように見えて狭い業界です。

業界人の間では、いわゆるブラック事務所や問題のある弁理士の情報が出回るので、事前に情報を得ておきましょう。

 

最も確実なのが、元所員にアポイントを取り、転職した理由を含めて事務所について聴取することです。

また、特許業界にいる知人・友人に話を聞いてみるのも効果があります。

 

所内の人間関係、評価のやりかた、残業時間、所長の人柄、クライアント数や出願数など可能な限り詳しく調べておくことで、応募するかどうか決めやすくなります。

 

てしま

弁理士の同期や先輩・後輩などのつながりで情報を収集する人も多いですね。

とにかく狭い業界なので、求人元の事務所名を伝えると、思っているより簡単に情報が仕入れられるはずです。

 

口コミ評判をチェックする

求人元の情報をウェブ上でチェックすることも必須です。

  • 特許事務所の名称で検索
  • 所長の氏名で検索
  • 上記に「パワハラ」「セクハラ」「ブラック」などを加えて検索

 

これらのキーワードで検索すると、悪い評判や噂、元所員が書いたタレコミなどが見つかります。

TwitterやFacebookなどのSNSでも同じキーワードでチェックすると、検索とは違った情報を入手できることあります。

 

また、転職会議でも口コミ評判を閲覧することができます。

転職会議とは、ユーザーが企業の口コミを自由に書き込み・閲覧できるサービスです。

求人元の特許事務所の名称で検索すれば、元所員などかかわりの深い人が書いた生々しい口コミを見つけられる可能性があります。

 

てしま

転職会議は、特許事務所に限らず転職希望者の大半が利用されています。

匿名性が高いのでブログやSNSよりも具体的な情報が書かれているのが特徴で、転職先候補を決めるときの参考になりやすいと評判です。

 

4.エージェントと話し合う

収集した情報を踏まえ、エージェントから紹介された求人に応募するかどうか決めます。

求人元の特許事務所に目立った問題がなければ応募に進みますが、気になる点があればうやむやにせず、エージェントと話し合いましょう。

「せっかく紹介してくれたのに申し訳ない」と思う必要はなく、むしろ思ってはいけません。

 

転職はあなたの人生を左右する大きな選択です。

少しでも気になる点があるなら妥協せず、場合によっては紹介された求人を突き返して別の求人の紹介を求めましょう。

エージェントもプロなので、あなたが示した情報を踏まえて検討し、必要があれば別の求人を紹介してくれます。

 

てしま

仕事をしていると、紹介した案件に納得していないのに応募に進む人が少なからずおられます。

でも、面接で落とされるか、転職後にミスマッチで悩んで退職する人が大半です。

応募する前ならいくらでも対応ができるので、ぜひ慎重に選択してください。

 

未経験の弁理士が特許事務所への転職を後悔しない方法のまとめ

特許事務所への転職を後悔しないためには、4つのステップを踏むことが大切です。

  1. 転職エージェントに登録する
  2. 求人内容をチェックする
  3. 特許事務所の情報を収集する
  4. エージェントと話し合う

 

転職サイトだけを利用して自分一人で転職を目指すことも可能ですが、得られる情報が限られていますし、弁理士業界の転職に適したやり方ができるとも限りません。

働きながらだと効率的に進めることもままならないでしょう。

そのため、まずは特許事務所の求人を多数保有する転職エージェントに登録し、エージェントのサポートを受けながら転職を目指すのが効率的です。